幸せについて(続き)

20151025065918-7ea53bfbc9f5bb174a7ec35c78e6edf3fd69d99e.jpg続きです。

話はややそれますが、私の敬愛する漫画家西原理恵子氏の本にあるベトナムの漁師のことが書いてありました。

この漁師は酷い貧乏なのですが、借金がなく、家族が健康だから今が一番いいと言います。

これはこれで立派な考え方でしょう。

ハードルを上げすぎていないだろうか、原点に戻ろう、シンプルな生活が一番と言った意見をよく聞きます。

しかし、話はそれほど単純ではありません。

人は進歩をプログラムされているからです。

向上心と言い換えてもいいでしょう。

進歩が本当に人にとっていいものかと言った意見に対する反論は、すでに以前のブログに書いているのでそちらをご覧ください。

いずれにしても、向上心があるから人は様々なものを欲し、それを手に入れるために躍起になります。

人間の業とも言えるかも知れません。

今、私にはほとんど欲はありませんが(食欲は残っています)、これは人間として生命力が衰えている証拠でしょう。

ただ、自己顕示欲はあるようです。

そのために翻訳の仕事をし、このブログを書き、占いをしているんですね。

金持ちはみんなロクな死に方しないなんて言われますが、私も金持ちではないものの、碌な死に方をしないと思います。

それでも多分、幸せなんじゃないかなあ。

では。