選択の良否をどう判断するか(続き)

20151022081658-2d5504ab5eb4b5e2c749b9f22fc885e5e33fb8b9.jpgのサムネイル画像続きです。

彼らは最悪の選択をしたことになります。

すでに書いた通り、1人だけしか生き残れなかったのですから。

そして、ここでもう一つの大きなドラマがあります。

生き残った兵士は1人で逃げることに成功したのではなく、現地の小さな村落の住民たちに助けられるんですね。

この村の人々は命をかけて彼をタリバン兵士から守り、そこに米軍の攻撃ヘリ等が到着、救出します。

それで、判断の良否ですが、ネイビー・シールズ兵士の山羊飼いたちを解放するとの選択は間違っていたのでしょうか。

結果は悲惨なものでした。

しかし、それはまさに結果論、後知恵であって、彼らが国際世論を気にしたにしても、人道的な判断を優先したことは間違いありません。

それからネイビー・シールズ兵士を保護した村民たちもなぜ命を賭けてまで、そんなことをしたのでしょう。

この部族には、それが助けを求める人間は、たとえ敵であっても、どんなことをしても保護するとの昔からの掟に従ったからです。

これも正に命懸けの決断です。

実際にタリバン兵士に攻撃され、その後も命を狙われ続けるのですから。

馬鹿げていると批判することは簡単でしょう。

しかし、結果だけを見ての評価は、プライドの前には意味がありません。

最後にもう一度繰り返しますが、これは実際にあった話です。

では。