突然ですが、昔、ベルサイユにある香水博物館(かなり古い歴史を持っています)に行ったことがあります。
日本から1日研修に参加するためにやってきた女性調香師の通訳の仕事でした。
私はファッション関係の仕事もしていたので、香水のブランドくらいは知っていましたが調合法までは知らなかっので結構苦労しましたね。
香水は、簡単に言えば、様々な動物性(麝香、竜涎香)、植物性(主としてバラ等の花、葉、茎から取ったエッセンス)、鉱物性(石油、石炭)のフレーバーを組み合わせるのですが、ヒットする香水には必ずスカトロ臭(要するにうん○の臭い)がほんの少し混ぜられているとのことです。
何か人間の原初的な本能に訴えるものがあるんでしょうね。
最後に利き香テストを受けました。
2〜3種の香りを組み合わせたものを嗅いで、構成を当てるのですが、私はまったく駄目で、調香師の素質がまったくないことが判明しました。
ちなみに調香師はフランス語でnez、つまり鼻と言います。
そう言えば、「美味しんぼ」というマンガにフランスでは調香師は鼻が駄目になるから煙草を吸うとクビになると書いてありましたが、そんなことはありません。
香水生産で有名な南仏の町、グラスで開催された世界フレグランス会議で同時通訳を務めた時に見学にいった香水会社の調香師は平気で煙草を吸っていましたから。
余談ですが、この町ではフランスの有名ブランドの香水のほとんどを作っているとのことで、ラベルは付いていないものの、まったく同じ香水を格安で買うことができます。
ただ、女性はブランドを買うようなところもあるのであまり魅力はないかも知れませんが。
では。
利き香テスト
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