昨日の続きです。
工場なんかでも、こうした人が犯すミスを防止するためにいろいろな工夫がされています。
「ポカよけ」とか呼んでいるかな。
大抵は安全のためで、もろに人命に関わるようなものもあります。
しかし、人間は想像を絶するような馬鹿な真似をするんですね。
たとえば、プレスマシーンという金属板を型押しする機械がありまして、これは非常に危険なので作業員は必ず両手でボタンを押すようになっています。
別にそんな必要はありません。
しかし、片手を遊ばせると何かの拍子に機械に挟まれてしまう可能性があるからです。
ところが作業員はそうした両手でボタンを押さなければ作動しないシステムを、面倒臭いからと、勝手に「改良」するんですね。
テープで片方のボタンを固定するとか。
確かにこの方が便利なことは便利です。
そして、余った片手で機械が動いている時に調整しようとして挟まれてしまう。
この作業員はそれで片腕を失いました。
本当にあったことです。
さらに続きます。
では。
人はミスをする(2)
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