サブリミナル効果

20151101070956-fe9251baf34fd332a6d0a48fd1c93e805a05c42d.jpgサブリミナル効果という言葉をご存じでしょうか。

昔から何度となく話題になっています。

特に、1995年5月にTBSがオウム真理教関連番組の中で麻原彰光の顔カットを無関係な場面で挿入した「事件」で一躍有名になりました。

一応、以下に簡単に説明しておきます。

サブリミナルとは要するにフロイトが最初に唱えた人間の心を構成する二つの意識のうちの一つで、潜在意識のことです(もう一つは顕在意識)。

もう少し詳しく云うと、潜在意識は、幼少時、思春期、そして現代に至るまでの思い、性質、性格、能力などの気質となる部分で、顕在意識は物事を選択・決定し、欲望を形成・創造する本質的な部分です。

この潜在意識になんらかのメッセージ(潜在意識に訴えるわけですから、通常では知覚できません)を送ることによって、マインド・コントロールができるとの考えがサブリミナル効果と言えるでしょう。

音楽や映像に入れたサブリミナル・メッセージによって人間の行動や心理状態をコントロールする研究は、1950年代のアメリカで始まりました。

たとえば、映像のコマとコマの間にサブリミナル・メッセージを織り込みます。 するとこの映像を見た人は、無意識下で知覚されたメッセージによって行動を起こすと云うわけです。

そして、これを一気に有名にしたのが、1957年にマーケティング・コンサルタントのジェームズ・ヴィカリが行った実験です。

この実験では、ニュージャージー州フォートリーの映画館で上映された映画「ピクニック」のフィルムに「コーラを飲め」「ポップコーンを食べろ」とメッセージが写ったコマを5分ごとに繰り返し挿入し、売上に影響があるかを測定し、効果が見られたとのことです。

長くなるので続きは明日。