トラウマ・ゲーム(続き)

20151126175307-f524ca288458faf9a16f31de72019baee5f9f2e9.jpgのサムネイル画像また、横断歩道の白い部分しか歩けないといったトラウマを持っている男性がいるのですが、彼は子供の時に田んぼなどで遊んでいて落ちたことが原因で、今でも黒い部分を踏むと泥だらけになるような気がするとのことです。

これに対して、臨床心理カウンセラーは次のように言います。

「本当は田んぼに落ちることが恐いのではなく、汚れた自分を見た母親に怒られるということが強迫観念になり、そして、それが今までの仕事の中で上手く行かなかったことに結び付き、人生における転落を恐れるようになっている」

要するに自分を守ろうとの潜在的な意識の表れだそうです。

しかし、この分析にも何の根拠もないですね。

人生における転落うんぬんに至ってはこじつけとしか思えません。

田んぼと横断歩道と人生での失敗。

あまりにも安易な連想としか言うしかない。

対処法としては、横断歩道を白黒関係なく、スムーズに渡れる自分をイメージし、横断歩道の向こう側に誰かに立ってもらい、その人を人生の成功者だと思って彼のようになりたいと考えながら、実際に渡るようにとのこと。

その時にその人間に応援してもらい、上手く行ったら誉めてもらうといいそうです。

それで達成感も出ると。

しかし、随分乱暴なやり方ですね。

こんなのでトラウマを克服できるのならば、誰も苦労はしないでしょう。

こういう無理にトラウマを押さえつけようとする方法は上手く行くこともあるでしょうが、弊害も多いのです。

トラウマが更に酷くなることもありますから、注意しなければいけません。

トラウマの解消は物凄く忍耐心のいる、本当に気の長い作業なのです。

これは覚えておいて欲しいですね

では。