ピーク・エンドの法則をご存じでしょうか。
ダニエル・カーネマンによって初めて提唱された法則で、簡単に説明すると、人は自分自身の過去の経験を、そのピーク(絶頂)時にどうだったか(嬉しかったか悲しかったか)、および、それがどう終わったかだけで判定する、というものです。
ピーク以外の情報が失われることはありませんが比較されません。
こんな実験があります。
AとBの2つのグループがあるとします。
Aグループの人たちは大音量の不快な騒音にさらされます。
Bのグループの人たちは、Aグループの人たちと同じ大音量の不快な騒音にさらされましたが、その最後に幾分ましな騒音が追加されていました。
するとBグループの騒音聴取の体験の不快さの評価は、Aグループの人たちよりも低かったんです。
途中の不快さが最後の経験により緩和されたわけですね。
あまりピンと来ない話だと思われるかも知れませんが、この法則はいろいろなことに応用できます。
たとえば、1日を楽しく終えるには1日の内にひとつだけ楽しい思い出を作ります。
どんな些細なことでもかまいません。
夕食の後にちょっと豪華なデザートを用意したり、お気に入りの入浴剤を使うなんてことでもいいでしょう。
そして布団に入ったらそのことを考えながら眠るわけです。
続きます。
終わり良ければ
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