続きです。
自分のことを思い出しても、フランスに渡った当時は、相手の言っていることは全然わかりませんでした。
自分の意志を通じさせるのに四苦八苦した、と云うか、ほとんど通じなかったと言うべきでしょう。
それでもそんなにストレスは感じなかったし、ホームシックにもなりませんでした。
言葉が通じないことなど当たり前ですからね。
それが徐々に通じるようになるから喜びがあります。
当時も今もそう考えています。
ただ、ひょっとしたら、最近はパリでの生活の理想と現実のギャップに悩む人が増えているのかも知れません。
しかし、どんな生活を思い描いてきたのかは知りませんが、そんなことで神経が参るようでは、日本にいても同じではないでしょうか。
私も日本に居る時はフランスが、フランスに居る時は日本が良いように感じてしまいますが、異国で生きようと思うのならば適応するしかありません。
比べてみても仕方がないんですね。
その国の欠点しか目につかなくなれば、自分がつらくなるだけでしょう。
最悪なのは、日本人同士で集まってはフランス人の悪口を言ったり、そうかと思えば日本をこき下ろして喜ぶ連中です。
彼等はフランス人と交流しないし、自分達よりも後にフランスに来た日本人も馬鹿にします。
そうなるとどこにいても同じことです。
フランスに住む意味など何もありません。
日本社会に溶け込めない人間が外国でなんとかなると思うのは勝手ですが、甘いと云うしかないですね。
成功する人間がまったくいないとは言いませんが。
では
パリは住みやすいか (4)
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