続きです。
昨日紹介した例のように、メンタル・アカウンティングから逃れることはなかなかできません。
仕方ないとも言えるでしょうが、そういう傾向があることを知っていれば、ある程度は予防できます。
また、逆転の発想で好ましい行動に生かすこともできるかもしれません。
たとえば、貯金は分散して、それぞれの口座の金額を少額にすると、浪費への心理的抵抗が高まります。
貯金額が大きくなると、これだけあるのだからと考えて、どうしても無駄遣いが多くなる傾向があるとされています。
人はお金を「現在時点からの移動の大きさ」で見るんですね。
10万円しか入っていない口座から1万円減れば全体の10%ですが、1000万円の口座から1万円減ってもわずか0.1%に過ぎまないので気が大きくなるわけです。
貯金は一つにまとめるのではなく、目的別に分散するなどしてあまり多額にならないようにしましょう。
生活費用と貯蓄用の銀行口座を分けて、「生活費」用の銀行口座については余分な残高を作らないようにし、普段は生活費用の口座だけでやりくりするというのは非常に有効な方法です。
同じように、財布の中にも沢山の現金を入れないようにしましょう。
また、なんでもクレジットカードで支払うことも支出額を把握しにくくなりますから、避けた方がいいでしょう。
では。
非不合理的なお金の使い方(続き)
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