バラ色の未来?

20160118082046-c91db7e60ec5d93484919da533ca4a545aeb0929.jpg一昨日のブログで、本当に世の中はどんどん悪くなっているのだろうかと書きましたが、これに若干関係のある本を見つけました。

「楽観主義者の未来予測」(ピーター・H. ディアマンディス他)、副題は「テクノロジーの爆発的進化が世界を豊かにする」です。

コンピューターや情報通信、人工知能、ロボティクス、バイオ、ナノテク、生体医学、3Dプリンターといったテクノロジーがいかにしてわれわれを豊かにし、可能性を紡ぎ出しているかを紹介しています。

未来は暗いか明るいかと質問されると、ほとんどの人が暗いと答えるでしょう。

そして、こうした傾向は昔から変わっていないと思います。

しかし、実際には人間の歴史を見ると、人間は絶滅してませんし、大きく見るとずっと順調に増加しつづけています(戦争や病気による一時的な減少はありますが)。

技術革新その他により、寿命は長くなり、平均所得も上がる等世界はどんどんよくなっていることは間違いありません。

そして、この傾向が突然逆転する可能性はまずないでしょう。

ではなぜ、人は悲観的な見方をするのでしょう。

人はリスクをしばしば過大評価するようにできているんですね。

そうやって危険を察知し回避することによって生き延びてきたわけです。

しかし、言ってみれば、これは認知の錯誤で、冷静かつ客観的に考えれば、未来が明るいものであることがわかるはずです。

ただ、こんなことをいくら言っても人が悲観的な見方をしなくなることはないでしょう。

物事は予想通りにはいかず、それもたいていは予想よりも悪くなるという日常的実感が変わらないからです。

テレビなんかでも、コメンテーターは必ず悲観的な意見を吐き、上に書いたようなテクノロジーに関してもいつもネガディブな側面ばかり強調しようとします。

その方が視聴者の気に入るからですね。

できれば皆さんはできるだけ客観的に未来を考えるようにしてください。

では。