パリは住みやすいか

20160124182621-c11c338bacc850815e09892e08b6e2d41772c862.jpgのサムネイル画像最近、芸能人などでパリに住む人が増えているような気がします。

皆さんも思い当たるでしょう。

しかし、これに影響されて僕も、私もなんて、安易に移住しようとすると思わぬ罠が待ち受けていることに注意しなければいけません。

外国、特にフランスに住むというのはそんなに簡単なことではないんです。

この問題について書かれたかなり前のフランスのリベラシオン紙の記事を引用します。

「パリ在住の日本人の間で、激しいうつ状態に陥り、自殺願望にとらわれている例が増えている。夢に見た理想のパリ暮らしとは懸け離れた現実生活の苦しみが原因とみられ、こうした「パリ症候群」に悩む日本人は年間百人以上に達するという。日本人はフランスに三ヶ月程度滞在すると、主に言語に絡む壁に突き当たり、「語学力を笑われた」、「自分は好かれていない」などと医師に訴えるケースが多い」

こういった傾向を「パリ症候群」と呼ぶのだそうです。

この「パリ症候群」はパリ在住の精神科医、太田博昭氏が数年前に著した本の題名で、また、太田氏が実際に診察した日本人の多くに共通して見られる症状につけられた名称です。

同書によれば、海外で邦人(居住者および旅行者)が精神的なトラブルが発生する確率はパリが圧倒的に高いのだそうです。

その原因としてフランス(特にパリ)に渡航したり、居住する邦人は精神的に不安定になりやすい自由業、学生、女性などが他の地域に比べて多いこと、そして、他の国と比べてフランス語という言語の壁があることなど指摘されています。

また、フランス人、パリジャンの気質も無視できないとのことです。

長くなるので明日に続きます。

では。