人の老化と死は初めからプログラムされています。
言ってみればこれは宿命なのですが、これに逆らおうとする人は沢山います。
最近でもアンチエイジングが大変盛んですね。
様々な運動をし、サプリメントを飲み、整形手術をします。
また、医療も不老長寿をその目的の一つとしています。
今では、すでに書いたようにDNAレベルでの操作によって寿命を飛躍的に延ばすことも決して夢ではありません。
勿論、こうした人は昔から沢山いました。
特に、栄耀栄華を極めた権力者ですね。
有名なのは秦の始皇帝でしょう。
始皇帝は徐福という方術士に不老長寿の仙薬を探させています。
余談ですが、徐福は日本にも来たことがあると言われていて各地に徐福伝説が残っています。
また、最近の研究ではどうも彼は始皇帝を騙したのではないかとも言われています。
なにせ大変なお金を出させたのですから。
3000人もの人間を伴っていたそうです。
当然ながら、成果なんか上がるわけはありませんので、徐福はそのまま帰ってきませんでした。
それはいいとして、このように人は自然の法則に反しても長寿を願うものなのですが、ではそれが本当に実現したらどうなるでしょう。
当然ながら世界の人口は無限に増大し続けることになります。
そのために、食料不足が発生し、各国内で大規模な暴動が起こるでしょう。
そして、各国政府が食料を確保しようとするために世界中で戦争が起きることになります。
これを防ぐためには、子供を産むという行為をやめなければならなくなります。
結果として、世界には無理に若さを保ち続ける老人しかいなくなるんですね。
そんな世界に希望があるのでしょうか。
まあ、そこまでいかなくても人の長寿化には様々な問題が予想されます(一部の特権階級による長寿技術の独占等)。
これに真剣に対処することなく、長寿化を手放しで歓迎するのは楽天的すぎるでしょう。
もう少し続きます。
では。
不老不死の夢 (3)
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