フランケンシュタインとその怪物の物語(2)

20160314075319-b267494bd7fc53c17c3dd41c42c81ea412798596.jpg昨日の続きです。

ところで、小説「フランケンシュタイン」のストーリーはあまり知られていないと思いますので簡単に紹介します。

19歳のヴィクター・フランケンシュタインは母親の死に直面し、生命の謎を解明することを決心します。

この19歳との設定には驚きますが、昨日も書いたとおり作者のシェリーも19歳の時にこの作品を書いていますから、彼女にとっては当たり前だったのかな。

話を戻して、ヴィクターは大学でカミナリの膨大な電気エネルギーを利用して死人をよみがえらせるとの研究を進めるんですね。

最終的に実験は成功するのですが、フランケンシュタインは自らの創造物の醜さに驚き、そして生命を作り出すということの罪深さに耐えきれなくてって逃げ出してしまいます。

見捨てられた怪物は当然ながら人々からは受け入れられず、山小屋に逃げ込みます。

そこで人の生活を盗み見て、自分の孤独を知った怪物はフランケンシュタインに会いに行き、伴侶を作ってくれと頼みます。

そう言えば、「フランケンシュタインの花嫁」という映画もありまして、これもなかなか面白いですよ。

しかし、一度は引き受けたフランケンシュタインも再び生命を作り出すことの罪深さにおびえ、また、怪物が子供を作り増えることによって人類が脅かされると考えて、約束を破ります。

そのため怪物は激怒し、フランケンシュタインの幼い弟、親友、そして彼の最愛の新妻まで殺します。

彼だけが幸せになるのが許せなかったんです。

すべての係累を殺されて復讐の鬼と化したフランケンシュタインは、怪物を追いかけます。

なんと北極まで追いかけるんですが、結局、疲れ果てて死んでしまいます。

それを見た怪物はフランケンシュタインの死体を抱いて、一緒の氷原に消えていきます。

終わり。

もう少し続きます。