今日は、昨日も出てきたソルボンヌ大学について書きます。
この大学は変なことで話題になりましたが、フランスではそれほどレベルの高い教育機関とは考えられていません。
その理由は後で書きます。
最初から蛇足で恐縮ですが、ノーベル賞を2度取ったマリー・キュリーは一般的にはソルボンヌ大学卒業となっています。
しかし、実際にはパリ科学大学の出身なんですね。
フランスの高等教育制度は複雑なので簡単にするためにソルボンヌ大学と言っているのかも知れませんが。
手短に説明すると、ソルボンヌはパリ大学の一部です。
正確にはパリ第1大学(法学・歴史学・哲学・政治学)、パリ第4大学(文学、語学)、そしてパリ第3大学(文学・東洋語)は新ソルボンヌ大学と呼ばれています。
ご覧のように、人文科学関係の学科が集められた大学です。
ですから、マリー・キュリーが卒業するわけがありません。
また、時々、日本の小説やドラマにソルボンヌ大学で医学を学んだなんて医師が出てきますが、そんなこともありえないわけです。
さらに言うと、上に書いたとおり、ソルボンヌ大学は日本の東京大学のようなエリート学校ではありません。
フランスには世界でも最高レベルのエリート養成学校があり、世俗的な出世を目指す若者はそちらに行きます(入学試験はものすごく難しいですが)。
ソルボンヌ大学は勉強や研究をするために行くところです。
続きます。
ソルボンヌ大学
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