かなり前のことですが、テレビで男性の未来について、面白いことを聞きましたので簡単に紹介します。
まず、男性と女性を決定するのが性染色体であり、女性はXX、男性はXYだということはご存じだと思います。
しかし、この男性を決定するY染色体が徐々に小さくなりつつあり、やがて消滅する運命にあるのだそうです。
もともとY染色体はX染色体と同じくらいの遺伝子(1000以上)を持っていたのですが、今では78と激減しています。
そのため最悪の場合はすぐに、遅くても500万年後にはなくなると考えられています。
そして、精子の質や濃度も低下する一方です。
異常な精虫や元気のない精虫が非常に多い上に、濃度も薄くなっているんですね。
これは皮肉なことに人間が哺乳類では珍しい単婚制を選択したことが原因と推察されています。
つまり、精子間の競争がなくなったからです。
男性が弱くなったと良く言われますが、生物学的には根拠があるわけです。
この傾向は特に先進国に顕著に見られ、一部の欧州諸国や日本でも自然妊娠が困難になるレベルまで来ているのだそうです。
日本でも政府がいくら人口減少を憂いても、このままでは出生率が上がることはないでしょう。
これをくい止めるためには、体外受精などの生殖医療しかありません。
実際にデンマークでは現在すでに生殖医療に頼らざるをえない状態にあります。
生殖医療にはバチカンを初めとして、道徳面からの懸念を表明する人たちが多いことは事実です。
しかし、人類が滅びるかどうかといった究極の選択の前にはそんなことも言っていられなくなるでしょう。
では。
男性は滅びるのか?
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