今日はちょっと肩の力を抜いて、珍しいワインの話をします。
ワインの種類と云うと、今では日本にも知識のある人が沢山いますから、ワインリストから飲みたいもの選ぶなんてことが当たり前になっています。
しかし、ほんの20年前には、飛行機の中でキャビンアテンダントにどんなワインがあるのと訊ねると、赤と白がございますと答えたというジョークがあるくらいのレベルでした。
ところで、上に書いたようにワインの種類を色で分けると赤、白、そしてロゼ(ピンク)になると思います。
しかし、あまり知られていないようですが、実は別の色のワインがまだまだあるんですね。
まず、黄色ワイン(vin jaune)。
このワインはフランスのジュラ・サヴォア地方の特産品で白ワインの一種ですが、辛口シェリーに似た味です。
なのでアペリチフとして飲まれることが多いようです。
7年間の酸化熟成が特徴で100年はもつと言われていて、かなり高価です。
同じ地方に藁ワイン(Vin de Paille)というのもあって、こちらは陰干ししたブドウで造る貴腐ワインに似た極甘口の白ですね。
当然、デザートワインですが、フランスでもシャトー・ディケム(貴腐ワインの最高峰でフランスではフォワグラを食べる時に飲みます)ほどは知られていません。
それから灰色ワイン(vin gris)があります。
ブルゴーニュ地方のワインで、果汁自体が薄い赤い色をしたものを使用して作り、とても薄い色をしています。
ロゼの一種ですね。
更に、砂のワイン(vin de sable)というものもあります。
大西洋沿岸のカプブルトン地方の名産ですが、こちらは色が砂に似ているからではなく、砂地で栽培されるブドウから作られることからつけられた名称です。
しかし、日本にはほとんど入ってきていないんじゃないかな。
私はフランスに居た時に上記のワインをすべて飲んだことがありますが、どれも珍しいだけでいつも飲みたいというものではないと感じました。
みなさんも機会があったら試してください。
では。
珍しい色のワイン
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