ところで、このミシュランが大変な失態をおかしたことがあります。
あるレストランに「お得な店」評価を与えたんですが、その店はまだ開店していなかったんですね。
当然ながら、調査なんかできるはずもありません。
批判を受けたミシュラン社はこの評価が掲載されたガイドブック5万部を回収しました。
調査の結果、同店の経営者とミシュランのベネルクス担当主任調査員が談合し、格付けを決めたとの事実が判明しました。
また、匿名であるはずの調査員と高級店との癒着も暴露されています。
さらにミシュランの元審査員が「専属の調査員は多い時には11人だったが最近は5人だけ」、「鑑定は読者の評判頼み。三つ星レストランの三分の一はそれに値しない」といった内容の暴露本を出版しています。
もちろん、これまでにも様々な批判がありました。
特に匿名調査員が本当にレストランを回っているのか、評価方法がどの程度客観的なのかについてしばしば疑問が投げかけられましたが、ミシュランはそのたびに跳ね返しました。
しかし、今回は開店していない店を評価したのですから、どうにも言い訳はできません。
しぶしぶでしょうが謝りました。
審査員が名前を明かさず、厳格な審査をするとされていたミシュランでさえ、このありさまです。
日本のグルメガイドブックやグルメサイトがろくでもないことをしても不思議はありませんね。
もう一度書きますが、こうしたガイドブックやサイトを信じすぎるのは止めておきましょう。
では。
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