差別と逆差別

昨日になんとなく続いています。

差別の話を書いていて思い出したことがあります。

ちりちり髪の女の子が主人公のミュージカルがありますよね。

日本でもやっていますが、当然、本場はアメリカです。

ある時、この主人公の役を演じる女の子を見つけるためにオーディションが行われました。

そして通常の手続で選出は無事に終了したのですが、選ばれなかった黒人の女の子の母親が抗議したんです。

「私の娘は歌が誰にもまけないくらい上手いのに落とされたのは人種差別だ。訴える」というわけです。

これには主催者側も困りました。

歌なんてある程度上手かったら後は個人的な趣味で決めるようなところもありますから、客観的に証明しろと言われても困ります。

結局、主催者側は折れました。

さすがに主役にはできませんが、役を一つ上げたんですね。

まあ、人種差別の噂を流されては困ることはわかりますが、これは良くなかったでしょう。

要するに脅しに負けたわけですから。

完全にゴネ得。

今後、いろいろなオーディションで人種差別を理由に抗議する人間が増えるかも知れません。

人種差別があってはならないことは言うまでもありませんが、気にしすぎると、必ずこれを利用しようとする人間が出てきます。

そして、逆差別が生まれてしまう。

人種差別反対運動自体も説得力を失ってしまうでしょう。

これでは差別される側の人間にも長い目で見ると損なのですがそんなことは考えないのでしょうね。

では。