「ダブルバインド」は止めましょう(続き)

昨日の続きです。

ダブルバインドの例をもう少し上げてみます。

「危ないことは止めろ」といった漠然とした命令をして、具体的なことは言わない。

詳しく聞くと「そんなこと自分で考えろ」とさらに叱る。

言い返すと「あなたのために言っているのがわからないの?」などと封じ込める。

これが重なるとで子供は身動きが取れなくなります。

ダブルバインドが日常化すると、子供は自分の意見も言うことができず、親の顔色ばかりをうかがうことになります。

その結果、一見ルールを守る我慢強いいい子だけど、主体性がなく消極的で、時に抑えつけている怒りが爆発するといった性格が形成されていくんですね。

さらには大きなストレスをため込んでしまい、その結果、他人と話さず一切のコミュニケーションを取らない、何事にもやる気が起こらない、引きこもる、表情が変化しないなどの「統合失調症」に発展することもあります。

子供に声を掛ける時は、具体的でシンプルな話し方をするよう心がけましょう。

たとえば、「危ないことはしちゃダメだよ」だけではなく、「落ちると痛いからあそこには上らないように」「小さい赤ちゃんがたくさんいるから走り回らないでね」という具合ですね。

また、子供の言うことを頭ごなしに否定しないように注意することも大切です。

悪いことをしたら叱ることはもちろん必要ですが、子供が何を言っても聞く耳を持たないようなネチネチした叱り方は禁物。

ところで、お分かりのことと思いますが、ここまで書いてきたことは、会社等でのパワハラやモラハラにも当てはまります。

部下を管理する立場にある人は、自分でもやっていないか一度チェックしてみてください。

では。