「高校で首席の人間は億万長者になれない」?!

あるテレビ番組で「高校で首席の人間は億万長者になれない」なんてことを言っていました。

詳しく言うとハーバード大学が700人以上の人間を対象に行なった研究では、アメリカの大富豪の大学時代の成績は平均は中の上だったとの結果が出たんですね。

だから、学校での成績と社会での成功には直結しないと言いたいわけです。

ううむ、あまり成績の良くない人が飛びつきそうな理論ですが、あまりにも粗い。

まず、最初は高校で首席と言っているのに、研究では大学の成績だし、億万長者とはどの程度の富裕度なのかもはっきりしません。

まず、億万長者の定義ですが、資産として1億円を持っていることを指すとすれば、大学でトップクラスの成績を取り、官僚になった人間でも、その程度は稼いでいます。

何百億円という大富豪ということであれば、確かに少ないでしょう。

しかし、そんなことは当たり前なんですね。

アイデアや運、そしてカリスマ性等は、学校の成績とは関係がないし、大学、さらにはビジネススクールでも、金儲けの方法なんか教えてくれません(経営術は教えてくれます)。

そして、もともと学校や大学は平均的な知識を評価するシステムになっていますから、特別の才能は評価されない。

要するに、「高校で首席の人間は億万長者になれない」なんて、こけおどしで意味のない情報なんですね。

だから勉強しなくてもいいとか、学校の成績は意味がないなんて結論に飛びつかないようにしてください。

大富豪にはなれなくても社会でのある程度の成功の確率は高くはなりますから。

では。