男のプライド

今日は、男のプライドの話をしたいと思います。

ここでは「男の」と書きますが女性も含めます。

「人間の」では語呂がわるいでしょう。

男のプライドといった言葉を良く聞きますが、皆さんはどんな時に使いますか?

私が聞くのはたとえば女に金を払わせるのは男のプライドが傷つくとか、間違っても自分から謝るのはプライドが許さないとか、そんな話ばかりです。

しかし、言わせていただけば、こんなのはプライドとは何の関係もない下らない見栄ですね。

「貧相な頭脳が頑固な偏見をもって決定すること、それが見栄であり、愚者に必ずつきまとう悪徳でもある」という言葉もあります。

たしかに人間には意地が必要でしょう。

もちろん、男性だけではありません。女性にもです。

しかし、意地があるのなら最後まで貫かなければ意味がありません。

命をかけるような覚悟がないと。

具体的な例を上げてみましょう。

かなり前のことですが、橋田信介さんというカメラマンがイラクで殉職したことがあります。

その時、夫人は、訃報を前に毅然とした態度で「夫は覚悟していた。本望だったと思う」と語りました。

橋田氏の行動を批判することはたやすいでしょう。

しかし、氏には覚悟があったのではないでしょうか。

それに対して他人が言うべきことは何もありません。

そして、この覚悟はプライドが支えていたのだと思います。

長くなるので、続きは明日に。

では。