「フットイントゥザドア」と「ドアインザフェイス」

頼みごとをされるとなかなか断ることができないという人が結構います。

ひょっとしたらあなたもそうかも知れませんね。

また、普段だったら断るのに、なぜか断りきれなかったなんてこともあるでしょう。

頼み方が上手かったのかな。

こういう頼み方が上手い人というのは、意識的、無意識的にテクニックを使っていることがあります。

その中で有名なものを2つ紹介しましょう。

まず、「フットイントゥザドア」です。

簡単に説明すると、初めに小さいお願い事を受け入れてもらうことで、次に大きなお願い事を受け入れてもらいやすくする方法です。

一度受け入れると次を断りにくくなるわけです。

これは人間関係にも利用できますよ。

次が「ドアインザフェイス」です。

「フットイントゥザドア」の正反対といったところでしょうか。

最初に誰もが拒否するような負担の大きなことを頼んで一度断らせた後に、それよりも負担の小さいことを頼むと、受け入れられやすくなるというものです。

後の頼み事が本当の目的で、最初の頼み事はダミーなんですね。

人は、相手が一歩譲ってくれたんだから、こちらも一歩譲らないと悪いかなと思う傾向があります。

これを「譲歩の返報性」と呼びますが、それを上手く利用している。

こうしたテクニックを知っているだけでも、相手のやろうとしていることが透けて見えますから、乗せられることが少なくなるでしょう。

覚えておいてください。

では。