お客様は神様じゃない、ある「レンタル彼女」の場合(2)

昨日の続きです。

彼女の話では、客にジュースを飲みたいと頼んだら、水でも飲めと言うようなかなり「渋い」客が(彼女の表現では「くそ客」)いるのだそうです。

当然ながら、禁止されている性的サービスを要求されることもあります。

彼女は、「お客様は神様」だと思っているからサービスする側を下に見て、無理なことを命令する。

しかし、「お客様は神様」は、元々、歌手の故三波春夫さんが「お客様を神様とみて、歌を唄うのです」と語ったことから来ており、多くの人々は勘違いしている。

商品を販売したり、サービスを提供する側と、それを購入・利用する客は完全に対等だと主張します。

まあ、考え方は間違っていないしょう。

しかし、彼女は自分がサービス側になったからそう思うようになったのではないでしょうか。

実は、一般視聴者を対象にしたあるアンケートが行なわれています。

「あなたは店員に不愉快な態度を取ったことがありますか?」(「レンタル彼女」だけが対象ではありません)。

結果は「ない」が約60%、「ある」20%、残り20%は「わからない」、となっています。

案外少ないような気がしますが、注意すべきは本人が自覚していなかったり、正直に回答していないケースがかなりあると推測されることです。

実際には「ある」、は倍以上あるでしょうね。

ほとんどの人が、自分が「被害者側」である時は敏感になり、「加害者側」の時はとんでもなく鈍感になるんですね。

もう少し続きます。

では。