「われわれは現在だけを耐え忍べばよい。
過去にも未来にも苦しむ必要はない。
過去はもう存在しないし、未来はまだ存在していないのだから」
これは幸福論で有名なフランスの哲学者アランの言葉です。
その意味は、
「くよくよすることはない。
悩みの種は過去のことだし、その因果として起きるだろう被害はまだ発生していないから、とりあえずいま全力でがんばろう」
といったところでしょうか。
この言葉に賛同する人は多いでしょう。
普通、人は、アランのように、普通、人は、過去の出来事が原因で未来が決まると考えます。
「一生懸命に勉強したおかげで、有名大学に合格することができた」
「仕事を頑張ったおかげで、同僚よりも早く出世することができた」
等々。
反対に、今の仕事が上手くいってなかったり、今の自分が幸せではなかったりすると、その原因を過去の自分の求め、「あのとき○○しなかったからだ」とか「○○していれば、きっと今成功しているはずだ」とうじうじ悩み続けます。
つまり、時間は過去から未来に流れていると思っているわけです。
しかし、本当はその逆なんですね。
時間は未来から過去に流れているんです。
明日に続きます。
では。
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