夫婦

とある老夫婦のお話。
なれそめは、お見合い。
ほとんど両家の親戚や両親同士で話は決まりました。
このご夫婦はとっても気が強くて、元気のよい方々でした。
仲良しだなあと思ったら大きな声で大げんかしていたり。
でも大げんかしていても、時間が経つと手をつないでお外でひなたぼっこしている。
そんなご夫婦でした。

3年前そんなご夫婦を病魔が襲いました。
旦那さまは脳梗塞で後遺症として記憶障害がでてきました。
奥さまは足腰の骨の変形で歩けなくなっていきました。

そうしてふたりは別々の場所で生活をせざる終えなくなってしまいました。
旦那さまは家族の記憶がとても不安定になり・・・
奥さまは老衰で微熱が続くようになり・・・

一方が入院して、もう一方は老人ホームへ
一方が退院したら、もう一方が体調悪化で入院
そんな状態でした。

でもつい先日、ようやっと二人が一緒にいられるようになりました。
奥さまが退院して、旦那さまの待つ老人ホームへと向かうことができました。

奥さまは老人ホームへつくなり、旦那さまを呼び始めました。
そして旦那さまのそばに連れて行ってもらうと・・・
旦那さまは、奥さまのことをしっかり覚えていて手を強く握りました。
記憶が定かでない、そんな状態だったのに。
そしてふたりは何をするにもずっと手を握っていました。
これからまたふたりの生活が始まります。

どんな時でもお互いを大切に思える夫婦・・・
素敵だと思います。

『ただ結婚する』のではなく、理想の夫婦像をもって生活できたらいいかもしれません。

みなさんはどんな未来を夢見ているのでしょうか。
私はおじいちゃん、おばあちゃんになっても一緒に手をつないでいられるそんな夫婦になれたらいいなあと思います。
そう、今お話した老夫婦のように・・・。
できればけんかもせずに穏やかな関係でいれたらと思っています。
毎日、そばにいれることを大切に感じられるそんな関係になれるといいなと思います。

PS.この老夫婦は私の実祖父母ですw