改名の効果
ちょっと前のことですが、あるテレビ番組で何人かのタレントや芸人が有名な占い師に改名を依頼したことがありました。
彼らは自分の現状に満足できず、もっと成功したいと願っていたんです。
これはまあ当たり前と言うか、誰でも思うことでしょう。
しかし、客観的に見れば、彼らは自分の身の丈がわかっていないとしか言えません。
もちろん、実力があっても運がないために成功できない人は沢山いるでしょう。
しかし、実力もないのに自分は運がないから成功できないと思っている人のほうがずっと多いんですね。
人は大抵自分を過大評価しています。
だから自分の境遇への不満を運のせいにしたがるんです。
さもなければ世間の見る目がないせいにしたりもします。
芸人を例に上げれば、みんな冠番組を持ちたいと思っているようです。
それで最終目標は島田紳助さんか明石家さんまさんです。
しかし、紳助さんやさんまさんのような人は本当の天才ですから、最初から無理であることは明らかなんですが。
大体、冠番組をもって切り回して行くような才覚さえも持ち合わせていないんです。
もちろん、大きな夢を持つことは悪いことではありません。
ただ、それなら努力によって目標に近づくことを考えるべきでしょう。
姓名が人生になんの影響もないとは言いません。特に、それが芸能人であればなおさらです。
しかし、だからといって安易に改名に頼ろうとするのは本末転倒ですね。
あの占い師のアドバイス通りに改名したタレントがその後どうなったかはみなさんご存じの通りです。
念のために申し上げておきますと、テレビ番組での改名が企画であることは充分に承知しています。
では。
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