日本の映画がどうしようもないもう一つの理由は、いわゆる制作委員会方式でしょう。
要するに出資企業の集まりなのですが、資金回収のために、リスクを避け、作品をできるだけ当たり障りのないものにしようとするんですね。
一番手堅いのが、有名ドラマの映画化です(DVDその他もろもろで映画自体がヒットしなくても元は取れます)。
これはファンを相手にしているものですから作るのに苦労が要らない。
脚本は安直そのもの。
もともと、日本人はたとえばアメリカ人に比べると映画をあまり見ないのですが、強いて言うなら、一番見るのは若い女性です。
だから何かと言えばお涙ちょうだいものばかりになってしまう(番組でも言ってましたが)。
ほとんどが難病もの。
これでは映画に若い才能が集まるはずがありません。
こうした構造を変えない限り、映画に未来はないでしょう。
では。
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