盲導犬は何か切ない

162228.jpg盲導犬が何ものかに刺されるという事件が発生し、メディアは大騒ぎしています。

当然ながら、絶対に許せないとの声が多いようですが、いくつかの思い違いやかなり極端な意見も出ています。

思い違いの一つは、「盲導犬は何があっても声をあげないように訓練されている」ですが、関係団体は正式にこれを否定する声明を出していますす。

もう一つは、「盲導犬は神経を使うために、他の犬の半分以下しか生きられない」でしょう。

これも、調査によれば、寿命は一般の犬と同じで約13年だそうです。

実は私もこの二つの説を信じていました。

そして、「盲導犬は存在自体が動物虐待だ」との意見も出ています。

盲導犬は、自然のままに、自由に飛び跳ねることも出来ず、はしゃぎ遊ぶことも出来ず、吠えることも出来ず、ただ黙々と目の不自由な方に仕えるのみで、一種の虐待だとの主張ですね。

ううむ、この意見を発した人(〇ヴィ夫人)は、犬を十数匹も飼い、服を着せてたりしているんですが、それは虐待ではないのかな。

とても、自然のままには生きているとは思えませんが。

そんなことを言うのなら、ペットを飼うことの意味自体も考え直さないといけないでしょう。

私は、犬や猫は種として人間の傍で生きることを選んだとの意見に与します。

人間が動物をある程度自分たちの思い通りに使役するのは仕方がないでしょう。

ただ、盲導犬を同行しての一般商店や飲食店、公共機関の利用については、犬が嫌いな人がいることも事実ですから(ものすごく怖がる人もいますよね)、盲導犬や目の不自由な人に嫌がらせをするのは問題外だとしても、こうした人たちへの配慮も必要ではないでしょうか。

蛇足ですが、盲導犬は無意味に名前を呼ぶのも(だから名前を訊いてはいけない)、体を撫ぜるのもいけないそうです。

そう云えば、昔、テレビで司会者が駄目だと言われているのに、盲導犬を撫ぜるのを見たことがあります。

犬好きの人には難しいかも知れませんが、やはりそこは我慢しないと。

最後に書いておくと、盲導犬は、多くの場合、ラブラドールレトリバーですが、あまりにも健気で、見ていて何か切ない気分になることがありますね。

では。