「アナと雪の女王」鑑賞

162260.jpg遅ればせながら「アナと雪の女王」を見ました(DVD)。

ううむ、似合わないこと山の如し。

冒涜だなんて言わないでくださいね。

面白かった。

まず、絵が素晴らしい。

CGで描かれた人間は何かつるっとしていて、違和感がありますが、アナ雪ではあまり気にならないんですね(その感じがまったくないわけではありませんが)。

特に、主人公のアナとエルサが可愛い。

表情がものすごく細かく描写されています。

ストーリーに関しては、物足りないと批判する向きもあるようです。

確かに単純と云えば単純なのですが、この映画が子供向けで、もともとは童話をベースにしていることを忘れているのではないでしょうか。

そんなに難しいストーリーにできるはずがありません(複雑なストーリーではここまでヒットしなかったでしょう)。

今までのディズニーの映画のスタイルを踏襲して、その頂点に達したといった感じかな。

そして、音楽が良い。

多くの人たちが言うように、松たか子さんと神田沙也加さんが素晴らしい。

英語版と日本語版を見たのですが、沙也加さんの声の方が英語版の声優よりもアナに合っていると思いました。

それから、ハンス王子を担当した声優さんがテレビ番組(カラオケ採点コンテスト)で歌っていましたが、半端なく上手い。

雪ダルマのオラフの声を務めたピエール瀧さんといい、この吹き替え陣はベストと云えるんじゃないかな。

最後に書いておくと、アナとクリストフ(アナを助ける青年)がオオカミの群れに追われた時に、アナが「何か手伝わせて」と言うとクリストフは「いらない。君のやることは信用できないから」(No,because I don’t trust your judgement)と答えます。

そして、アナは「excuse me ?」と返すのですが、日本語版では「それどういう意味」になっていました。

上手い、私なら「何ですって」とするところですが、「それどういう意味」の方がずっと上手い。

英語版の字幕の「(君は)判断が甘い」(クリストフ)、「私の?」(アナ)と比較しても、吹き替え版のほうが好きですね。

一般的に、字幕では字数に制限があるために、吹き替え版の方が情報が沢山入っています。

字幕では余りにも省略されていてオリジナルのニュアンスが伝わらないことも多い。

吹き替えは俳優の本当の声やセリフ回しが聞けないとの不満は昔からあります。

ただ、少なくともアニメは最初から吹き替えですから、私は吹き替え版を取ります。

では。