ちょっと前のことですが、ネット上で政府機関(刑務所・拘置所)での翻訳・通訳業務の求人広告を見かけました。
こうした求人自体は別に珍しくないんですが、少々気になったのは、料金が通常の通訳や翻訳業務よりかなり厳しくなっているとの但し書きです。
なんでも、派遣業者を集めた一般競争入札方式が取られていて、毎年落札価格が下がっているのだそうです。
そのために経験豊富で優秀な通訳・翻訳者は雇えない。
しかし、刑務所や拘置所での通訳・翻訳作業となるとかなり丁寧な仕事が必要とされるはずです。
それをろくに経験のない素人みたいに人たちに任せても大丈夫なんでしょうか。
人の一生がかかっていますからね。
下手をするといいかげんな通訳・翻訳のために無実の人間が刑務所に入れられる可能性があります。
実際に、警察の取り調べの際の通訳がいいかげんだったために収監されている日本人旅行者が何人もいます。
ひょっとしたら、大事なところはちゃんとした通訳・翻訳者に頼むということも考えられます。
ただ、私の経験から言うと、警察や裁判所はあまり翻訳の質に気を遣っているとは思えませんが。
明日に続きます。
入札制の問題
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