現代の迷信:バイオリズム

20151126175307-f524ca288458faf9a16f31de72019baee5f9f2e9.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像のサムネイル画像かなり前にバイオリズムという概念が話題になったことがあるんですが、ご存知ですか。

以下に簡単に説明します。

人間には「体内時計」とよばれている一定の周期を持つリズムがありますが、これ以外にも自覚していないリズムがあります。

それが身体のリズム(23日周期)、感情のリズム(28日周期)、知性のリズム(33日周期)で、これらは一定の周期で、高調期と低調期をくり返します。

これを記録しておけば、明日あるいはもっと先の自分のコンディションを前もって知ることができます。

要するにリズムの好調な時は、積極的に行動し、悪い時はじっとしていればいいわけです。

バイオリズムは、八卦や占星術といった占いとは異なり、科学的根拠に基づいており、欧米の精神医学者や、臨床医により発見され、幾多の事実によってその正しさが証明されています。

どうですか、いかにももっともらしいでしょう。

しかし、残念ながらこのバイオリズムなるものは、科学的には否定されているんですね。

ある心理学者が2万5千件の様々な事故を対象として調査した結果でもバイオリズムの影響はまったく見られなかったとのことです。

ちょっと考えればわかることですが、人間のリズムは24時間で割り切れるはずがありません。

大体、体内時計にしても、その周期は24時間よりもちょっと長いとされています。

また、外国に旅行してもしばらくすれば時差ボケは治るわけですから、それぞれの土地に合わせてずれるんです。

なら、1日に少しずつずれても長い間にはそのグラフは逆転してしまうはずで、一生ずれることがないのは明らかにおかしいでしょう。

さらに云うなら、最初に書いた周期の23日、28日についてはバイオリズムを最初に考えたフリースが好きな数字だったから言い出したんだそうです。

これも現代の迷信の一つと言えます。

科学の衣をまとっているだけにだまされ易いので、注意したほうがいいですね

では。