続きです。
ついでですから一昨日に少し触れた「この生命誰のもの」の内容も紹介します。
この映画はアメリカで制作されました(もともとは舞台劇)。
こちらも実際にあった話をベースにしていますが、この主人公も「脳以外の働きが不可能な人間を生かしておくほど残酷なことはない」と尊厳死を望みます(彼は28年間も待ちませんでした)。
彼らの考えに賛成すると、では世の中に沢山いる四肢麻痺の人たちは全員死んだ方がいいのかといった反対意見が出されると思います。
しかし、それは本人の考え方次第でしょう。
「海を飛ぶ夢」の主人公は自分を裁くなと言います。
自分は他人にどうこうしろとは言わないのだから、自分の意志に文句を言われたくないと。
当然ながら、彼は神も死後の世界も信じていません。
ネットのコメントを見ると彼が尊厳死を望む理由がわからないといった意見が結構みられましたが、私にはそれが不思議です。
私が彼と同じ状況に置かれたらやはり自殺を望むでしょう。
本人や周りの人たちの苦しみは死を考えざるをえないほど深刻なのです。
問題は自分で手を下すことができないという点ですね。
詳しくは書きませんが、こうした状況は私にとってまったく他人事ではありません。
では。
尊厳死の問題 (3)
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