昨日の続きです。
尊厳死をテーマとする映画がもう一つあります。
スペイン映画「海を飛ぶ夢」で、アカデミー賞外国語映画賞やヴェネチア国際映画祭審査員特別賞を受賞しています。
監督はアレハンドロ・アメナーバル(「アザーズ」等)、そして主演はハヴィエル・バルデム(「ノーカントリー」、彼は本当に良いですね)です。
ストーリーを簡単に紹介すると、四肢麻痺の障害を負った男性が、魂の解放を求めて尊厳死を主張するという話で、実話に基づいています(原作はラモン・サンペドロの手記)。
主人公は28年間の寝たきり生活で、首から下をまったく動かすことができません。
彼の生活は父親と兄一家(嫁と息子)、特に兄嫁の献身的な世話によって支えられています。
彼はこの状態に終止符を打ちたいのですが、体が動かない自分だけではどうしようもないんですね。
そして、尊厳死が法律では認められていないために、裁判を起こします。
結末を書いておくと(知りたくない人は読まないでください)、主張が認められなかった彼は最終的には恋人の協力を得て、自殺します。
この映画も、人は自分の命を自由にすることができるかを問いかけています。
もう少し続きます。
では。
尊厳死の問題(2)
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