ちょっと前に女子高生の制服を盗んで逮捕された芸人の話をもう一度取り上げたいと思います。
彼のような人間の性癖を一般的にフェティシズムと呼びます。
フェティシズムの学問的定義は以下の通りです。
生命のない対象物の使用または生殖器以外の身体部位への著しい特異な関心により得られる反復性の強烈な性的興奮が空想、衝動または行動に表れること。
ただし、どんな空想や性的衝動などを持っていても、社会的障害を引き起こさない限り、問題はありません。
よく大物政治家や財界の有力者が特殊な性癖を持っていて、秘密のクラブなんかでその欲望を満たしているなんて話を聞きますよね。
それがどこまで本当であるかは別にして、表に出てこない限り大丈夫なんです。
問題の芸人の場合は犯罪を行ったわけですから完全にアウトですが。
そして、前に書いたようにこうしたフェティシズムに基づく行動は、周りから見て馬鹿としか思えなくても、なかなか止めることができないんです。
専門的治療が必要で、これには長い時間がかかりますし、それで完全寛解するかどうかはわかりません。
一応、説明しておくと、寛解とは治癒のことで、5年間こうした行動を起こさなければ完全寛解したと見なされます。
ところでタレントの伊集院光さんが、昔、別の事件でこの芸人が疑われた時に、「彼はそんなことをするような人間ではない。自分は人を見る目がある」と擁護したことを反省していました。
大体、人を見る目があると主張する人間の言うことは当てにならないものですが、普通、フェティシズムは必死で隠すものですから、ある意味では無理はないと言えるんじゃないかな。
それに昔の事件が彼の行ったことであるかどうかはわかりませんし。
では。
フェティシズムと人を見る目
Posted by comment(0)
|
コメント