日本語論争:日本人対フランス人(続き)

20160306171642-3b4aa206e9b22d9f9d8b7515e384fea599c575a4.jpgのサムネイル画像昨日の続きです。

私は長い間、フランス語の通訳と翻訳をしていますが、勿論フランス人よりもフランス語を知っているなどとは思っていません。

ただ、場合によっては普通のフランス人が知らないような言葉を知っていることはあります。

特に法律分野とか技術分野の専門用語ですね(それほど専門的でもありませんが、「化石燃料」とか)。

それから、一般のフランス人は以外な単語を知らなかったりもします。

たとえば、反義語(アントニム:反対語)です。

シノニム(同義語)はみんな知っているのにこちらは知らないんです。

まあ、日本人でもいろいろな言葉をうろ覚えだったりしますからね。

私もいい加減に覚えていることがよくあります。

ただ、自信がなかったり疑問があればネットで調べることにしています(最近は本当に便利になりました)。

特に翻訳の場合は仕事ですから間違った言葉を使えませんからね。

そう云えば、最近気になったのが、テレビで何度も見た「紐解く」です。

私はずっと「繙く」だと思っていました。

それで最初はありがちな間違いだと思っていたんですが、何回目かに見た時に確認するとどっちでもいいとのことでした。

ついでに書くと、最近、「輩出する」が単に出すという意味で使われている例を何度か見ました。

「この映画は○○という俳優を輩出しました」といった具合です。

これも辞書で調べましたが、やはり思ったとおり「輩出」は優れた人物を沢山または連続で出すことなんですね。

若い人はこうした言葉を知りませんから、外国人と日本語の議論になっても勝てない恐れがあります。

では。