科学の進歩と人間の幸せ(2)

続きです。

勿論、社会の進歩を拒否する生き方もあるでしょう。

科学的進歩を否定し、自然に生きるとの考えを実践し、集団内ですべてをまかなおうとする完全自給自足の生活を営む人たちは実際にいます。

たとえばアメリカのアーミッシュです。

彼らはプロテスタントの再洗礼派の一派で、「従順」「謙虚」「質素」を生き方の基本としています。

その生活には電気、水道、電話はもちろん、自動車もなく、質素な服装をするなど、厳しい規律を守って一種独特の文化を形成しているんですね。

ハリソン・フォード主演の映画「目撃者−ジョン・ブック」で有名になりました。

そう云えば、ヒッピー文化がもてはやされた頃に、コミューンというのが流行ったことがあります。

原始共産制をとった集団生活で、ある程度自給自足を行い、現代技術に背を向けていました。

しかし、結局はすべて失敗に終わったようです。

やはりアーミッシュは宗教的信念に支えられているから頑張れるのでしょうか。

彼らほど徹底していればある意味立派だと思いますね。

ただ、医療だけは現代技術に頼ることもあるとのことです。

まだ続きます。

では。