悪いことをした相手なら責めて潰してよいのか(不二家など企業の事件で思うこと)

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不二家の一連の事件。
ずっと見てきている。

この企業の初期対応のまずさ、新たな問題発覚など
はっきり言って、どうしようもないのは間違いないのだが。

最近は、アパホテルが耐震偽造と言われて騒がれはじめた。

どの企業も、お客様にもし何かあったら
大変なことをしているのだが…

だからといって…
会社を潰してしまうほどの周りの非難はどうかと
この頃、痛切に思っている。

あるチャンネルで、不二家の中で
今まで真面目に取り組んできた従業員や
真心を持って販売してるフランチャイズのお店の方の
現在の状態を取材していた特集を見た。

はっきりいって皆、生活が危ぶまれる状態だ。

そのことを考慮して、責めるだけで終わるのではなく
改善できるようにサポートするような社会全体の姿勢が
必要ではないかと感じる。

そのような姿勢にするには、やはりこの問題を
個々が身近にある自分の問題として考えていくことが
必要だと思う。

私はクリスチャンではないから、大きなことは言えないが
ヨハネ福音書の姦淫の女の話をご存知だろうか。

周りに姦淫罪として石を投げられ殺されることとなる
その女の元で、皆に向かってキリストが言った言葉がある。

「今までに罪を犯したことのない者は、この者に石を投げよ。」

自分を省みず、石を投げていないだろうか。
それでその存在を消すことで終わりにしてないだろうか。

それぞれが自分のこととして考えることで違ってくる。

私も…
子どもの好きな不二家のペロペロキャンディの残りを見ながら…
胸に手をあてる。