しばらくの間、フランス泥棒事情を中断して別の話を書きます(ネタは沢山あるんですが)。
唐突ながら、今日は芥川龍之介の「蜘蛛の糸」。
この話は大変有名ですから皆さんも大体のストーリーはご存知でしょう。
なんでも世界30カ国以上の言葉に翻訳されているそうです。
一応、念のために簡単に説明しておきます。
ある日の朝、極楽を歩いていたお釈迦様は蓮池からはるか下の地獄をふと覗いて、血の池地獄で苦しむカンダタを見つけます。
カンダタは極悪人なんですが、生きている時に小さな蜘蛛を助けたことがありました。
そこでお釈迦様は地獄の底のカンダタを極楽への道へと案内するために、一本の蜘蛛の糸を下ろすんですね。
糸を見つけたカンダタは、「これで地獄から脱出して、極楽に行ける」と考え、大喜び。
そして蜘蛛の糸を上り始めます。
ところが途中でふと下を見下ろすと、数限りない地獄の罪人達が自分の下から続いていました。
カンタダはこのままでは糸は重さによって切れて落ちてしまうと焦りまくり。
「この蜘蛛の糸は俺のものだ。お前達は一体誰に聞いて上ってきた。下りろ、下りろ」と喚きました。
とたんに蜘蛛の糸が切れてしまい、愚かなカンダタは再びに地獄に堕ちてしまった、というわけです。
それでその教訓ですが、「他人を押しのけて、自分のことばかり考えてはいけない」といったところでしょうか。
明日に続きます。
では
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