私の好きな禅の話

ある村に禅僧がいました。

ある日村人が「庄屋さんの所で

また馬を買ったそうですよ。良いですね。」

と僧に話しました。

それを聞いた僧は「はて、良いものか、

悪いものか・・・。」と答えました。

しばらくして「庄屋の息子が

落馬して脚を折った。かわいそうに。」

と村人が話にきました。

又しても、僧は同じです。

その後、戦争が始まり村の若者は

戦争に行き多くが死にました。

村人は僧に「庄屋の息子は脚を折ったから

戦争へ行かなかった。運が良かった。」と

話しました。

人生の幸不幸は何が起因するか誰にもわからない。

相談者には、破産、離婚、失恋、失業等

様々な問題を抱え人生に絶望している人もいる。

今はそのことが不幸に思えるかも知れない。

しかし、将来そのことが幸せの原因と思える日が必ず来る。

「不幸の数だけ幸せがくる」私はそう信じる。

20190918143158-29605aee70aa3c17b701254ba255f11e44d856bb.jpg