生まれて初めての心霊体験

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自己紹介を兼ねて、小生が中学生のころ初めて心霊体験をした話をしてみたい。

ある夜、名状しがたい不安感が全身を覆い、暑くもないのに汗が吹き出し、身体がぶるぶる震えてなかなか寝付けなかった。

ほとんど一睡もできず、ボーっとして朝を迎えたのだが、けたたましい電話のベルで目が覚めた。

はっきり憶えていないが、母親が受話器を取ったと思う。

祖父(母の父)が他界した報せだった。

祖父の訃報を知らされて、自分が寝付けなかった原因がわかった。

数か月経った頃だろうか、不思議なことが起こった。

祖父は吃音があったのだが、小生もどもり始めた。

別に祖父の真似をしたかった訳ではない。

ふつうに話そうと思っても、言葉がつっかかってしまうのだ。

社会人になって間もないころ(吃音もほとんど直っていたが)、ある霊視ができる女性(と言っても未成年だが)に見てもらったら、にこにこしたお爺ちゃんと灯台や大型船が見えると言っていた。

それもそのはず、背後にいる祖父は、生前「日本水産」の大型船の船長をしていたのだ。

いろいろな著名人と親交があり、娘(小生の母)の名前も、女優・南田洋子さんの母親に付けてもらったという(母は洋子さんより1歳年下)。

古稀を迎える前に他界してしまったが、その連れ合いである祖母は、なんと104歳まで生きた。

100歳過ぎて俳句を詠んだり、俳句本も2冊上梓した。祖父の性格は温厚だったが、祖母は結構強かった。

人の価値は長さでは決められない。

どれだけ多くの人に愛を与え尽くしたかで、人の価値は決まると信じている。