今年最後の庚申の日は25日!貴族気分で庚申まいりをしてみない?

時は平安時代・・・・。

十二支、干支との60種類の組み合わせの中に
「庚申」かのえさる という日があるのね。

60種類だから60日ごとにやってくるんだけど・・・。

人間の体には「さんし」という3びきの虫が住んでいて
庚申の夜、寝ている間に天に昇って人が行った 
イイコト・ワルイコトを天帝に告げ口するの。

その悪さによっては寿命を縮められてしまう
といういわれが・・・・。

これを逃れるために
「善をなし悪をやめ 庚申の夜には香草や百味の飲食を供え
真言を唱え眠らない」 無事、勤められると願いが成就する。
そして一夜あけて1番にお参り。

「庚申の夜には眠らずに 無病息災を願って過ごす」

そんな貴族の習慣が平安時代にあったんだそうです。

この庚申の日、じゃあどこへお参りに行けばいいのか?
ってことなんだけど これが寅さんで有名な柴又帝釈天!

この帝釈天の行方不明になっていた
板本尊を再発見した日が庚申の日。

発見した僧は本堂の修理をしていて見つけたんだけど
この板本尊を背負って「南無妙法蓮華経」と唱えながら
江戸の町を歩き 天明の大飢餓に苦しむ人たちに
拝ませたら不思議な効験があったんですって。

さて その庚申の日、今年最後が25日なんですよ。

たくさんの人がこの日はお参りにくるはずです。
次回はちょっとこの帝釈天はどんなところかご紹介しますね。