世の中まじめに朝から晩まで働いている人が豊だとは思えない。
やっぱり未来決まっている。
運命と呼ばれるものがあるのかも知れない。
こんな大人の寓話があります。
むかし、むかし、二人の兄弟が一緒に暮していました。
兄が一生懸命働いていたので、農場はとても豊かでした。
弟のほうは食べ、飲み陽気に騒いで、一日を過ごしていました。
とうとう、兄は我慢できなくなり、
「おればっかり仕事をしているのは不公平だよ、
これからは別々にやっていこう」
弟は反対しましたが、
兄がどうしても譲らなかったので、
二人は農地と家畜を半分に分け別々に暮しました。
弟は人を雇い自分はあいかわらず浮かれて過ごしていました。
兄の方は自分の畑で一生懸命働きました。
しかし、次から次に悪いことが起こり、
彼はひどく貧乏になりました。
ある日、兄は弟の幸運だという美しい女性に出会います。
そして、男が貧乏なのは運命の仕業だと知らされるのです。
男は運命を捜しに行く決心をして旅に出ます。つづく。
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