飲んだら絶対にハンドルを握ってはいけない!こんな哀しい犠牲者を出してはいけない。

忘年会のシーズン。
日頃のうっぷんが積もって思わぬ深酒・・・。

お酒を飲むのはいいんですが 
我を忘れて喧嘩などもいけません。

だけど何より一番いけないことは「飲酒運転」です。

北海道日高管内S町の国道で会社員が酒酔い運転で追越しをかけ、
対向車と正面衝突し相方とも死亡した事故がありました。

そしてこの酒酔い運転の家族には妻と
5歳と3歳になる二人の子供がいました。

それまで明るい平和な生活をおくっていたが、
この事故により一瞬にして幸せな生活が崩れ去り、
前途を悲嘆した妻は警察署長宛に遺書を残し、
可愛い二人の子供を道連れに自殺しました。

以下が署長あてに送られた妻の遺書です。

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私はもう生きてゆく根気も力もなくなりました。

署長様、ご承知のように私の夫も死にました。
そして相手の人も死にました。

夫は自業自得でありましょうから如何ようにせめられても
しかたありません。

でも、あとに残った私と子ども二人にまでそ
の責任があるのでしょうか。

私に財産がたくさんあれば、ご遺族の方の気の済むように
弁償したいと思います。

いくらお金をあげたからと言って亡くなられた人の命を
元通りにすることは出来ませんが……。

でも私には何もありません。

それでも将来家をたてるために
貯金していたお金があったのでございます。

それで私はこのお金とテレビ、冷蔵庫、洗たく機、洋服タンス、
時計、指輪、夫の洋服等も売りました。

また夫の退職金をも全部差上げる条件で
ご遺族の家に持っていったのでございます。


ご遺族のご両親は
「こんな少額では納得できないからもっとお金をだしなさい」と申します。


私はこのお金が私の全財産でございますから
これ以上のお金を調達することはできませんので
幾重にも私の事情を申し上げたのでございます。

ご遺族のご両親は親戚回りをしても賠償金をだしなさいともうします。   

でも、夫の親戚も私の親戚も決して余裕のある生活は
していませんのでぼう大な金額を調達することは
とうてい出来ないのでございます。


すると次は私に働いて毎月弁償しなさいと申します。

私のような学歴もなく手職もない人間に
何万もする給料を払ってくれるところがありましょうか。

たとえ就職することが出来ましたところで、
弁済金と家賃を払ってしまうと生活費にまでまわすことは
出来ないのでございます。

どうして親子三人生活すればよろしいのでしょうか。

罪のない子どもたちと生活だけは
近所の子供たちと同じようにしてあげたいと願うのは
母として当然のことではないでしょうか。


子供たちは「お父さんはどうしたの」
「なぜテレビがなくなったの」「テレビがみたい」とせがまれます。

子供たちは今すやすやねむっております。


これからお父さんのもとに行けるのも知らずに。

署長さん、この小さな子供の命をうばう母をばかな女とおよび下さい。


でも、子供をのこしたなら、
あとの子供たちの生活を考えるとあわれでなりません。
     
親子三人でお父さんのもとにまいります。


ご遺族のご両親のおっしゃることは決してご無理なことではありません。 

    
私の夫さえ、酒を飲まずに運転していたならば、
決してご子息様を死なせずに済んだのでございます。

私と子供二人の命とひきかえに夫の罪をおゆるし下さるよう、
ご遺族様におとりはかりくださいますようお願い申し上げます。

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絶対に飲んだらハンドルを握ってはいけない。

運転手一人ではなく 関わる全ての方が不幸になるから。