越後のミケランジェロ"石川雲蝶"に愛に

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お天気がちょっと心配だったけど・・・

このタイミングを逃すと会えない気がして

ハンドル握って中越へ向かった。

向かうは新潟の魚沼市。

ここには数多くの石川雲蝶の作品が残される

「良い酒と鑿(ノミ)を終生与える」と破天荒な生き方の彼に

とてつもなく魂が惹かれた

凄腕のコーディネーターであり「日本のミケランジェロ」とも称されるた運蝶の作品は

木彫りだけじゃなくって石の彫刻や襖絵や漆喰、障子

どれをとってもダイナミックな雲蝶の世界観。

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雨上がりの西福寺は緑が眩しく 凛とした空気で包まれていたの

もうワクワクとドキドキ・・・

どんな雲蝶の世界にひたれるのかって。

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開山堂に入るなり 度肝を抜かすような作品に圧倒され

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ココロが落ち着いたり もうアドレナリンでまくりの状態です。

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この開山堂の素敵な所は大縁(廊下)の床に、雲蝶の施した埋め木がたくさん残っているの。

名匠の遊び心・・・ 凄く粋。

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もうね、彼の世界にぐいぐい引き込まれて・・・

あっという間にクライマックス 念願だった

『道元禅師猛虎調伏の図』がある天井彫刻へ

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三間四方いっぱいに施された透かし彫りは今でも変わらない色彩

道元禅師と虎、龍神の他に鷲や猿、いわつばめなどが隠れていたり

首の痛さなんて忘れてしまうほど・・・・

ずっとずっと天井に釘付け

残念ながらここは撮影禁止のため 入り口のポスターでごめんなさい

でもね、これはぜひ その眼で見て来て感じてほしい

もうね、3Dのような世界

これね、天井なのよ

寝っころがって観るとこんな風に観る事ができます。

どうやってこの立体感を出しながら彫っていけるのか?

越後のミケランジェロっていうフレーズが本当にピッタリ

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興奮冷めやらぬまま・・・

外に出ると素敵な蓮が蕾のまま

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どれくらいの時間、いたんだろう・・・ ここに。

雲蝶に愛に来て良かった。

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こちらは西福寺のHPから抜粋

こんな立体感

すごいでしょ?

ココロが洗われて ストンと彼の魂が落ちた

気づくとお昼ご飯も食べずに・・・

ここの代表的な郷土料理"へぎそば"を堪能しに

だって 雲蝶さんが・・・

ささやいたんだもの。

◆西福寺開山堂の詳細はこちら

幕末の巨匠 石川雲蝶の世界