お久しぶりになります。
岸田首相が任期一杯で退陣すると表明しました。
これまでほぼ3年の間、成し遂げた実績として
・経済政策
・政治と金の問題
・社会問題
・国際問題に対する対策
などのテーマを挙げて自己評価しました。
解体された旧派閥のバランスの中で 耳を傾けることを主眼に置き
微妙なバランスシートの中で政権与党としての舵取りをして来られました。
多くの難題が降りかかり
その中で自分の正義も盛り込みながら 政権運営をしてきたことでしょう。
しかし、
末期においてはさまざまな福利厚生の施策を打ち出しながらも
一向に支持率は上昇せず低迷したまま退陣の決断をされました。
この事態を受けて周易にて得卦しました。
*「巽為風上九」
易経の内容のもつ、その幾つか重要な主張についてここに列挙します。
・まるで風のように、その風向きをキャッチしながらくるくる振り回されるばかりであった。
・下手に出て、相手の懐に入るつもりが裏目に出て自分らしさを失う羽目になり、独自性を失った。
せっかくの退陣決断も、自らの政策に、もはや打つ手がなくなってしまってからでは、わずかな哀れみしか残らない。
辛いものです。
世代的には戦後の高度成長期の競争社会の中でしぶとく這い上がってきた人だと思います。
時代認識という意味で、その位置づけから考えてみると、
ちょうど世代交代への節目として橋渡しをするために、
コロナ禍による安倍政権後の混乱収集として菅政権〜岸田政権という流れが起こった中で、持ち堪えるには適任であったというようにも見えます。
しかし、日本国民を引き上げる柱としての信念を前面に打ち出し、
そこから未来を切り開くリーダーという意味においては、
なんともおぼつかない物足りない、
頼りなさが漂うものとなりました。
何度か節目節目で、自ら自身の決断であると表明しながら、信頼を回復することなく、
強い支持を得られないまま、強いリーダーシップを発揮したとは言い難い政権運営となりました。
この時代、世間を敵に回すくらいの明確な対抗軸で、
その強い信念を打ち出すリーダーが必要なのだと思います。
今年は、「甲」の辰年です。
どなたか強いリーダー、つまり時代の方向性を担うリーダーが現れる必要がある年とお伝えしておりました。
しかし、現在までの期間、自然災害などのゆさぶりなども相まって、若干、燻っているような中にあり、米国や日本において、さらに他国の中心人物もそのまま運営を維持できない、足元から崩されていくような中で、後の人物に自らの意思を託すという事態となりました。
今年も残すところ、あと「3分の1」強です。
そこにいかなる信念があるのか 相対的な状況判断では揺れ動くばかりであります。
幸福の原理以上に、誠実さの原理を打ち立てること。
誠実さの向こうにある、その世界を打ち出すこと。
絶対的な信念を先立てて、敵をも恐れず、人の心を変えていく そんなリーダーが出現することを祈るばかりです。
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