本物の「推命学」とは、何か。

教室では、運命は自然の理に適ったひとつのシステムであると定義します。

このことは、運命というものの構造的分析を行うことができるということを意味し
すなわち、その構造がどのように機能しているかを見極めることが運命を知ることである、ということになります。

東洋では、伝統的に、西洋人が到達する真理である理性主義とは一味違う、真理確証の根拠に観察による直感力、見ることによる事実確認を真理のウエイトとして重きを置きます。

こうした東洋的思考から生まれた推命学とは、
生年月日を源とした構造である原命式を分析する、
抜きん出た、他の追従を許さない独創的な手法をもっています。

この推命学的な分析の視点とは、
原命式とはエネルギー状態の構造であり
このメカニズムの作用の仕方を見極めますので
一種「科学的アプローチ」と言っていい手法をもつのですが

科学のもつ客観性一辺倒ではなく
その与えられた人生を生きる主体性の関与を尊重する

すなわち与えられ得た運命構造をふまえ
これらを解釈する主体性を持つ、その人の自由意思により
(解釈する主体性とは、自己解釈、つまり自覚、という意味です。)

人生を開拓する選択肢をもっているということ

・その人に与えられた選択肢(=縁)をどのように取り入れるかの判断
・また取り入れた選択肢にどう向き合うかの生き方

人生を生きる「魂の自由=主体性」を
原命式のシステムのあり方以上に尊重する

こうした自由意思の作用があることを念頭に入れ
その魂のあり方がどのように自分の人生に関与してきたかを見て
結果や成果を判定していきます。

主体性とは、そのまま「魂」の自由性です。
どのようなものに興味をもち、決断するのか。
本能的な欲動をも合わせたイメージを作るのが魂です。
超越的なこの性質は、原命式とは別のものです。

この魂の傾向性を見破らなければ
本格的な人生の鑑定にたどり着くことはできない
正しい解釈が成立しないのです。

魂には
受け継がれてきた血筋、またその延長上にある家族関係、
特に親子の情因縁がその選択肢に大きく影響を与えている場合もありますし
あまり影響のない場合もあり

このフィールドは残念ながら目の前にいるその人に対し
個別に問いを立ててその中の対話から見ぬかなければなりません。

これは鑑定の中で条件づけられた基準(物差し)を使い
当のその人が、どのような原命式の運用の仕方の癖があるのかを
掴むことが求められます。

そこでは問診が大切です。
現実の中で起こる具体的なものを取り扱うため
一般的な方法で答えを出してはならない
客観的には取り扱えない、その人の主観的判断に入り込むことが必要です。

こうして実践鑑定の中で、

その個別テーマに沿ってどのような答えを出したか、
その人それぞれにある個体差を精査していく見極めの力を養う必要があります。

同じ生年月日であれば運命のメカニズムは一緒です。
しかし、魂~これを使いこなす力とその判断は別物であり
この魂の質を見破ることこそが、
同じ生年月日でも異なる判断をする極意になります。

象徴的に皆さんの使う「PC」に例えます。
・そのスペックと基本ソフト(OS)がどのようになっているかは原命式
・これをどのような価値観で、どんなアプリケーションを入れてどのように仕事をさせるかを判断するのが「魂」

推命学を扱う上で、
このように対比してみるとわかりやすいと説明しています。

実践鑑定というフィールドは
・事実に基づきその本質を絞り込む「帰納法」
・星(=原命式)のもつメカニズムを原理的に把握する「演繹法」

この二つを重ね合わせて成り立つものであると理解してください。

一部、推命学は統計学との信奉者がおりますが、
これははっきり申し上げて
間違っております。

それは真伝ではございません。
亜流の独善的な単細胞の輩です。

惑わされてはなりません。

最後に、尊敬してやまない
キェルケゴールの言葉を大いに参考にしていただきたく引用します。

人間とは精神である。では、精神とは何か?
精神とは自己である。
では、自己とは何か?

自己とは関係であるが、
関係がそれ自体に関係する関係である。

言い換えれば、自己は、関係がそれ自身に関係するという関係を、
我が身に引き受けているのである。

だから自己とは、
関係それ自体なのではなく、
関係がそれ自身に関係することなのだ。

精神は、自分が世界の中でどのように振る舞うべきかを判断するものです。

ここに、「自己」が成り立つのです。


ちょとわかりにくいかもしれませんが、

「自己とは、自分自身との自己関係なのである」

自分とどう、関わるか。
これが「自己」であるということです。

このように、自分をあたかも客観的に、
自分自身をどのような取り扱い説明書を用いて
取り扱おうとするのか。

そこに人生の物語が構成されていきます。

推命学とは、その人にとって間違いのない取り扱い説明書
を提示するのです。

統計学などという説明に惑わされない、
主体性を重んじた自由意思を行使する

そんな味わい深き人生を歩むために

魂を解放する本物の推命学に出会ってください。