立春  白黒思考のこと

みなさま こんにちは。

いつもありがとうございます。

今日は、立春ですね。

旧暦では今日からが新年です。

一月はすでにいろいろありましたが、心を切り替えていきましょう。

さて

今日は白黒思考について。

白黒思考は、0か100思考とか、二極思考、完璧主義、などとほぼ同じ意味になります。

なんとなく、

あー知ってます。白か黒でグレーがないんでしょ? いいか悪いかに分かれるということでしょ?

と理解している方も多いと思います。

これの何がそんなに問題なの?と思われるかもしれません。

でも、この思考が根底にあると、何かを判定するときに、よい悪いが50%ずつに分かれる、、のではないのです。

認識としては、よいがほぼ皆無で、悪いが99.9%になってしまいます。絶望をもたらす思考ぐせなのです。

たとえば、、

「人は正しくなければいけない、あるいは、正しくあってほしい」という思いがある人がいたとします。

そして白黒思考があったとします。

そうすると、

「ほんのちょっとでも」正しくない点があると、すべてが【悪い】に分類されます。

すべてが完璧に正しい人はまずいないので、この人からすると、世の中は【悪い人ばかり】に見えてしまいます。

そして、【悪い】人を許せません。

正しさに思い入れがあればあるほど、この人は簡単に絶望してしまうでしょう。

白黒思考がなければ、「どちらかというと正しくあってほしいけれど、現実にはこんなものか、まあ仕方ない」

などと、あいまいさ、グレーも認めることができます。

別の例ですが、

もし他人にある期待があったとします。

「私の理想通りの人でいてほしい」←そもそも無理ですが、

ちょっとでも期待通りでないと、この人にとっては、相手は最高から、最悪に変わってしまいます。

白黒思考がなければ、

「ちょっと期待と違ったけれど、、まあいいや。他にはたくさんいいところがあるし」

と思えるのですが、

白黒思考が根底にあると、いきなり最低、ひどい人、になってしまいます。

それで相手が許せなくなり、責めたりしますが、

これは、白黒思考がなせる認知の錯覚 でしかないのです。

完璧主義というのは、

たとえば、精密機械の検品をしていて、少しでも不正確だと支障がある、

という場合には必要な基準かもしれませんが、

人間関係や社会生活などにおいては、問題をひきおこします。

この間まで好きだったのに、急に嫌いになった などというとき

自分が白黒思考に支配されていないか、チェックしてみてもいいかもしれません。