そもそも私がなぜここの神の島を選んだのか?
過去には他に言われている神の島の宮島(広島)へも
行きましたしこの竹生島がある滋賀県も長浜の黒壁スクエア
近江八幡など訪れたことが何度かある滋賀県です。
日にちを少し戻しますが 昨年の3月の震災以来
がらっと生活が変わってしまってからすでに
1年半が経過しています。
本来なら色々な意味での復興が進み
穏やかな生活に戻っていてもいい時期なのかと思いますが
それどころかますます過酷な状況に
さらされているのが現状です。
私の住んでる街は都心からも遠すぎず
近くにはルイヴィトンの直営ショップが
入っているような百貨店もあるすごく便利な所です。
都心へ出なくても今時のものは何でも買えるし
ショップもたくさんあります。
かといって都会でもなく ちょっと離れると山里や緑や公園
公共施設もたくさんある子育てをするには
とても良い街でした。
若い世代の方がオシャレな一戸建てをローンを組んで建てたり
小さなお子さんもたくさん生活されています。
絵に書いたような素敵なマイホームで家族揃って
生活されていた方々をたくさんみてきました。
そんな時にあの震災が襲ったわけです。
それから数日後、津波には襲われなかったこの街には
たくさんのあらゆるものが舞い降りてきました。
それは全く見えず、臭いもなく味もない不気味な物体です。
いち早くそれに気づき 察していろんな決断をされた方々も
多くいました。
でも哀しい事に価値観はそれぞれで
子供に対する考え方、生活のあり方
夫婦であっても意見が一致して結論が同じ夫婦は
そんなに多くはなかったかと思います。
思い切って家族揃って移転した家族もいれば
とりあえず母親と子供だけを安全な場所に避難させた家族、
どちらかの実家へしばらく戻った家族
短期間の間に 仕事、家のローン、子供の学校・・・
いろんな決断をしなければならず
それでも子供の将来を考えた一心で
この土地を離れた方もいらっしゃいます。
夢を叶えてやっと建てたマイホームを
1年もしないうちに泣く泣く離れた家族。
ご主人がようやく昇給して家庭も安定してきて
そろそろ子供と先の夢がいっぱいだった妊婦さん。
残されたローンの返済やら乳児を育てていくリスク。
少しづついろんな物が見え始めて
将来の姿が映ってしまったとき
こんな事が見える事でどうしようもない失望感と
恐怖も覚えこの現実を受け入れるまでに相当な時間が
この私でさえかかりました。
自分のことなら自分の力でなんとかするし なんとかできる。
そうして生きてきた私にとって 自分の力では
どうにもならないというこの現実。
そしてそれを伝えても この人何言ってるんだろ?
おかしいんじゃないの?
っていうような対応だったり・・・
本来なら一番大事にしなければけない将来を担う子供たちを
守ってくれない。
そんな事は後回しで どんどん進んでいく。
それも未来のためではなく
利権や大人のエゴやお金の為に・・・。
1年半たっての現実はとてもいい方向へ向かうのではなく
それどころか 避難していった母子や夫婦に
少しづつ亀裂が生まれ始め離婚してしまった方や
離婚寸前、家族崩壊をたどっている家族がどんどん
出始めている現状です。
それでもね、ここでは震災前と何も変わらずに
生活をしている人たちもたくさんいます。
このままこうやって何も変わらずに
生活できるだろうと思っている人たち。
それを非難するつもりもありません。
だってマスコミや国の言う事を信じていれば
何も怖いこともないはずなんです。
それが正しければ・・・・。
だって見えないんです、味も変わらないんです。
臭いもしないのです・・・。
だから見た目は何も変わらないのです。
だから小さな家庭菜園を耕し 安価で売ってる畑の無人販売
公園で遊ぶ子供たち・・・。
誰にも罪はないんです。
そんな平和な暮らしがごっそり奪われました。
それでも何も変わらずに 疑いもなく
穏やかな生活をしている人たちを見てると
とてつもなく胸が苦しくなります。
そんな毎日の生活が なんだか言葉にはならないほどの
憔悴感というか脱力感、
どうしようもない哀しみがこみ上げてくると共に
身体にもいろいろと不調がではじめてきてる感覚が・・・
そんな日常から 時々、どうしようもなく
リセットしたくなる時があります。
なんとかこの現状から少し離れて
大きなエネルギーを取り入れたくなる。
それはなんとも言えない大きな温かいエネルギーを。
いつもそんな気になった時に眺める日本地図。
その地図の中でとくかく気になったのが滋賀県の琵琶湖でした。
琵琶湖じたい京都の往復の車で SAから眺める琵琶湖程度で
ほとんど知りません。
過去に白洲正子さんの小説で読んだぐらい。
そんな近江がとても気になりだして・・・・。
眺めた先にあった1つの小さな島に気持ちが集中しました。
そこにあるだろう大きなエネルギーを求めて。。。。
その島、「竹生島」へ渡るには 近江の湖西線を使って
今津港か長浜港から船で渡るアクセスのみ。
それならせっかくなので 湖西線?湖北線?に揺られて
列車の旅を決行することに。
今津港から竹生島へ渡り長浜港へ出るという
琵琶湖横断コースです。
湖西線に揺られて近江今津まで
さぁ 出発です!!