絆...。

最近は地震が多いですね、
意識が緩まぬように致しましょうね!

さて、こういうお仕事をしておりますとね、
本当に人生いろいろではございますが、

「絆...」を、感じさせられる印象深い事も多くありましてね、
大分前のお話ではありますが...。

何か、というわけではないのだけれど、
話を聞いて欲しいというお客様も結構ありましてね、

その時のその方は、ほんの少し前に産みの母を亡くしたと話し出しました。
お母様は遠方でお一人でいらっしゃって、もう縁が無いのも同然なのだけれど、
連絡が来たので、思い立って出かけてゆき、お顔を見てきたのだそうです。

赤ちゃんの時に離れているので、それほど産みの母親に対する想いは無かったそうです。
離れてからも、その方はなかなか壮絶な人生を送り、そしてまた苦難を
抱えている矢先の出来事だったようです。

ところが、親への想いなど無かったはずなのに、ほぼ事務的に行ってきただけなのに、
帰ってきてから急に涙が出だして、数日ぼんやり過ごしていたのだそう。

そこで、タロットカードで、お母様の想いをみてみたんです。
その展開はまるでお母様の声が聞こえるようでした。いえ、聞こえていたのかな?
お母様は最後は必ずわが子が来てくれて、会うことが出来ると自信を持って
信じていたようでした。

その事と「母親の想いや念は特別に強いからですからね」そう伝えると、
どうやらハタと思い当たる節があるようで...。

そういえば、急に仕事やら友人関係が、悪くなり、ずいぶんと心を痛めたが、
思い切って出直そうと思い、仕事も辞めてちょうど無職になった時の
連絡だったからこそ、家族の反対を受けたが、遠方まで出かけて
行けたのだそうです。

それが、もし順調に過ごしている時ならば、忙しさもあり
ほとんど会うことも無かった人だし、皆の反対を押し切ってまでは
行かなかったと思う。と...

それらの事は偶然ではなく、お母様が呼んだものとしか思えませんでした。
亡くなってからでなければ会えない事情もあったのでしょう。
それでも最後は、わが子に送られたい母親の一念、

それをひしひしと感じました。
そして、自分のようになってはいけないという最後の教え、
ご本人も泣いておられましたが、

親子とは、たとえ離れて何十年経っていても、命が尽きたとしても、
「絆」というものは切れないものなのでしょうね、

でも、そこには見えない親の「愛」があったからこそでしょうし、
事情がどんなに複雑であったとしても「絆」は変わらず、

そんな事を感じるお話でありました。
今日はふと、そんな事を思い出したのでありました。