誕生日。

とても深かったので陰陽六行の
占導師の智明先生のブログから拝借

「誕生日」
「誕」+「生まれた日」この誕ってなんだ?
と思ったのが始まりでした。調べてみると

1. いつわる、あざむく
2. でたらめ、ほしいまま
3. うまれる
3.が私たちが普段使っている意味、
1.と2.は普段使わない意味ですね。

しかし実は、1.や2.がもともとの意味で、3.は後から生まれた意味だそうです。
「誕」という字を分解すると、「言」と「延」。
「言葉」を事実よりも「のばす」、つまり大げさに言う、嘘をつく、という意味を
表す漢字だそうです。ちょっとビックリです。

「誕生」の誕生
このように、あまり良い意味ではない「誕」が、
現在の「めでたい意味」になったのは何故でしょう?
そのルーツは、漢詩にありました。

以下は、当時の教養とされた書物である『詩経』の中の詩の一部です。
※中国最古の詩集。前9世紀から前7世紀にかけての詩 305編を収めている。
伝承によれば,孔子が門人の教育のために編纂したものだそうです。

「誕彌厥月
 先生如達」
誕(ここ)に厥(そ)の月を彌(を)へ
先づ生まるること達の如し
「月が満ち、初産は羊のように安産だった」という意味の詩だそうです。
ここから、1文字目と6文字目を組み合わせた「誕生」という表現が生まれ、「誕」が
「うまれる」という意味で使われるようになったとされています。

だからそれまでの本来の意味では
この世に産まれた、生れ出たのは「ウソ偽りの世界」と言う話になります。

事実を大げさに伸ばして伝えるという、むしろ悪い意味があるようです。
「嘘の世界」に産まれて来たから、
赤ちゃんは泣いて、生まれて来るそうです。

そしてこの世は四苦八苦の世界と言われ、修行の世界だそうです。
おしゃか様は、この世は諸行無常(全ては必ず変化する)で、永遠の安らぎなどは
存在せず四苦八苦であることを説かれました。

四苦とは、生苦・老苦・病苦・死苦です。
(八苦は難しくなりますので割愛します)これらの苦しみは人間として生まれたならば
誰もが必ず経験する苦です。その意味で四苦八苦は平等です。

生まれた時点で苦は始まっているという、何とも切ない教えです
人は生まれた瞬間から「苦」が始まる・・・
「人生は苦である」とお釈迦様は説かれました。

「苦」とは何か、それは「思い通りにならないこと」です。
そして修行を終えて、あの世に戻るそうです。

だから、この世の汚れに馴染んでない、良い人、心の綺麗な人ほど
早く死が訪れます。

それは、この世の修行を終え、あの世に行きます、帰ります。
忌日です。字をよく見ると
「己の心に戻る日」とも取れます。

忌日の語源は、帰日だったのかも知れません。
そして「憎まれっ子世にはばかる」って方は・・・つまり修行が長くなる事な
んですね。

そして、この世の修行を終え、亡くなった日を「命日」。
つまりあの世へ生まれ変わる「命を授かる日」と書きます。
言葉って、深いですよね

占導師智明でした。